【演劇観てきた感想】劇団肋骨蜜柑同好会『田瓶奇譚集』

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出典:劇団肋骨蜜柑同好会 https://rokkotsumikan.com/

おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2022/09/16(金)~2022/09/25(日)
劇場:駅前劇場
出演:小島望、藤本悠希、室田渓人、フジタタイセイ、あおのゆきか、赤星雨、アンディ本山、安東信助、大森さつき、岡野康弘、小見美幸、小太刀賢、兒林美沙紀、澤原剛生、沈ゆうこ、高橋義和、髙畑遊、館山サリ、辻響平、中田暁良、永田佑衣、中村桃子、波多野伶奈、藤田雄気、星澤美緒、星秀美、細田こはる、三森みち、村山新、目崎剛、屋代秀樹、佑木つぐみ
脚本・演出:フジタタイセイ、他

劇団肋骨蜜柑同好会『田瓶奇譚集』チケット予約ページ

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あらすじ

あら、なにかお探しですか?なにが知りたいの?
田瓶市ははじめて?それとも、何度かおいでになったことが?おもしろい町でしょう。
ここにはね、いろんな本がありますよ。そりゃあなんでもってわけにはいかないけれど、まあそれなりに。
そう、オハナシが読みたいの。それならたくさんありますよ。なんなら私のとっておき、お教えしましょうか。

田瓶市立図書館の貸し出しカウンターにはいつも、噂好きの司書が座っている。不思議な話がききたいときは、彼女に話しかけてみるといい。きっと、嬉々として話してくれるはずだ。山間の町田瓶市でまことしやかに囁かれる、奇妙奇天烈な「オハナシ」たちを。

劇団肋骨蜜柑同好会が特別企画として贈る、妄想都市の「奇譚集ホラーアンソロジー」。5つの団体が、田瓶市を舞台に約30分の短編を書き下ろします。一筋縄ではいかない劇作家達による、千夜一夜の物語をどうぞお楽しみください。

出典:劇団肋骨蜜柑同好会 https://rokkotsumikan.com/
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆★

劇団肋骨蜜柑同好会『腸詰と極楽』:☆☆☆★★

ちょっと先が読めちゃう

右手の変化の演出がちょっと興ざめしてしまうのと

30分強の作品にしては場転が多すぎるのが気になる

村山新の先生はいい感じに怖かった

たすいち『隣は猫をする人ぞ』:☆☆☆★★

オチが分からなかった、、、

ちょっとキャラクターの置き方がステレオタイプに寄っている感じだったが

目崎剛だけ異様にキャラが尖っててギャップで笑える(中田暁良バージョンが気になる)

日本のラジオ『くるくるさん』:☆☆☆☆☆

怪談噺の集合体みたいなツクリが巧い

オチも綺麗で飛び道具で出てくる屋代秀樹と沈ゆうこも効いている

こういうの本当に得意なんだろうな、と納得

あと一点凄く気になるポイントがあってそちらは俳優の項で

AURYN『ゴーシュ』:☆☆☆★★

ウェルメイドなファンタジー系ホラーといった趣

綺麗にまとまっているけどインパクト不足の感あり

Mrs.fictions『そして誰もいなくなるまで待って』:☆☆☆☆★

もう先日の『伯爵のおるすばん』と俳優が被りまくっててそれだけで笑ってしまう

やっていることはまるっきり帝銀事件をベースにしたちょっとしたパージ

お話としては面白いのだが、あまり怖さや不思議さは感じない

劇団肋骨蜜柑同好会『もっけの幸い』:☆☆☆☆★

王道の水子もの

今回のオムニバスで一番想像していた作品のイメージに近い

キャラクターのメリハリがあってよいのだが、たすいち同様ステレオタイプに寄ってしまっている

30分程度の短中編の難しさを感じる

俳優:☆☆☆☆★

永田佑衣

6作品通して一番気になったシーンがある

『くるくるさん』の序盤、永田佑衣が同じセリフを繰り返すシーンがあるのだが、彼女の声の奥行きが全く感じられなくて

え?スピーカーで声流しているのか?となって焦った、存在が空間から切り離されているように感じる

口の動きも小さいし、声が本人から出ているように感じることが全然出来なくて戸惑う

これ意図して発声しているのなら超絶技巧だし、意図してやってない場合はまさにホラーで鳥肌立つ

どう考えてもスピーカーは使っていないと思うのだがスピーカー使っていたなら演出の屋代秀樹が凄い

安東信助

この人でなければ『くるくるさん』が成り立たない、という存在感

館山サリとの絡みはユーモラスだが無茶苦茶怖かった

目崎剛

何故だろう、演出家というより俳優の目崎剛の方がインパクトを感じてしまう

岡野康弘

今作では完全に飛び道具みたいになっているが、やっぱり巧い

近鉄バファローズのキャップならまだしも、Tシャツ持っている人がいるんだなw

まさか私物ではないと思うが、、、

佑木つぐみ

世話好きと思わせておいて実は一番嫌な奴を好演

後半徐々に本性が見えてきて観客に嫌悪感を感じさせる演技が秀逸だった

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まとめ

やはり30分という尺は難しい部分があると感じるが、どの作品も十分に観応えあり

多種多様な演出と俳優を一度に楽しめるのでお得感もあり

ほかの人が『くるくるさん』の序盤を観てどう感じたのか知りたい

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出典:劇団肋骨蜜柑同好会 https://rokkotsumikan.com/

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