【演劇観てきた感想】♯Q『スコトーマカフェ 他7篇』

4.0
アイキャッチ画像 演劇

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出典:♯Q 公式Twitter https://twitter.com/sharp_q_mm

おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2022/09/09(金)~2022/09/11(日)
劇場:新宿眼科画廊スペース地下
脚本:小山コータロー
演出:久保磨介
出演:井本みくに、沈ゆうこ、シミズアスナ、土橋銘菓、宮下真実

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あらすじ

『埋没女子』

恋敵アカネ(宮下真実)を埋めちゃったクマメイ(シミズアスナ)とテラダ(井本みくに)の話

『リベンジ!』

助けてくれた田中(沈ゆうこ)に恩返しをするも、納得できずもう一度リベンジに来たツル(土橋銘菓)の話

『逆に』

”逆に”アリなミチヨちゃん(宮下真実)と亀山(井本みくに)の価値観の話

『猫撫で声とインカムと』

オフ会に失敗した人たちの集まる板のオフ会で今度こそ、と挑む福田(シミズアスナ)とチエミ(土橋銘菓)、そこに現れたみさっち(沈ゆうこ)の話

『断捨離イン・ザ・ダーク』

断捨離のスペシャリスト秋丸先生(沈ゆうこ)と指導を受ける鈴木さん(宮下真実)の話

『グッドモーニング』

明日引越しをする姉めいか(土橋銘菓)と妹みに(井本みくに)の眠れない夜の話

『目撃談』

街中で久々に出会ったセナ(シミズアスナ)とケーコ(井本みくに)の話

『スコトーマカフェ』

将来カフェを開きたいと思っている”ルームメイト”だったマコト(井本みくに)とおかゆ(土橋銘菓)は、とあるカフェで打ち合わせ、そこに、ちょっと怪しげな勧誘をしているエミリー(沈ゆうこ)から説明を受けている吉田さん(宮下真実)が、、、心配する店員さん(シミズアスナ)も巻き込まれて、、、な話

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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆★★

脚本は、あり得ない状況設定と登場人物から派生する”ズレ”を見せていくタイプのもので、銘打っている通りコント仕立て

所謂芸人さんによるコントのように大爆笑の連鎖という類のものではなく、短篇演劇でもなく、ちょっと中途半端になってしまっているような気がするのが勿体ない

勿論、全く笑えないとかではないのだが、ちょっと俳優を眺める感じが強くなってしまい勝ちなのは、或いは、観る側の”こちら”のスタンスにちょっと問題があったかな(出だしっから作品ではなく俳優観に行っている)、とやや反省

俳優:☆☆☆☆☆

シミズアスナ

レティクル東京座以来だから4年ぶりに観たのだが見違えるほどに巧くなっている

レティクル東京ではマイク越しなので直の発声を聞いたのはハダカハレンチ以来6年ぶり

初めて観たのは『うみがめくれる』の8年前だから当たり前なのだが

数々の舞台経験が物語るように技術が上がっていて特に発声が素晴らしい

井本みくに

名前は聞いていたものの、まさかの初見、しかも全出演者の中で唯一の初見

今作では、主宰ということもありバランサー的なツッコミに徹したいた感じがするので

是非別作品でも観てみたい演技だった

沈ゆうこ

鋭いツッコミと独特な声は健在『リベンジ!』での連続ツッコミは職人芸の域

セリフを受け渡すタイミングが絶妙

宮下真実

『ナイゲン(2022年版)』での好演も記憶に新しいが

今作では徹底的に一貫してそれぞれの作品の中で都合のいい騙されやすいキャラ

という扱いを受けていて笑えた

土橋銘菓

何故か無茶苦茶な人物設定であっても納得させてしまう存在なのが凄い

いきなりツルでも、人と接するのに猫と接しているようにする人でも、ぶっ飛んだ姉(且つ、人形)でも元強盗犯でも、土橋銘菓ならアリ、そう思わせる何かがある俳優

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