【演劇観てきた感想】miunaプロデュース『ザ・フラジャイル レフト』

4.0
アイキャッチ画像 演劇

フライヤー画像

出典:miunaプロデュース公式Twitter https://twitter.com/miuna20produce

おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2023年2月28日(火)〜3月5日(日)
劇場:スタジオ空洞
脚本・演出:屋代秀樹
出演:五十里直子、梅田優作、太田ナツキ、大和田あずさ、佐藤誠純、土橋銘菓、横手慎太郎

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あらすじ

羆川(ひぐまがわ)市議会議員選挙

人口15万、市政の行く末を決める1票はなによりもかちがあるのです
へえ、わたしのコレがそんなに高価なものならば あなたのなにと交換できる?
ダイジなもの以外はダイジにしない
割レ物注意なノワールコメディ

レフト:
この町は間違ってる。そのことに誰かが声を上げなければなりません。
正しい道に進むなら多少の無茶もしょうがない。勝てば官軍負ければ賊軍。犬も池に落ちなきゃ叩かれない。なにがなんでも当選するのです。ほかならぬみおんなのために。

出典:『ザ・フラジャイル ライト/レフト』フライヤーより
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作品の感想

同じ時間軸で二つのストーリを用意し2チームに分けて、という公演形態は、同一ストーリを全員ダブルキャストに比べれば、まだ許容の範囲ではあるが、どうしても集客のため単体作品よりも公演を分けて、、、に見える、こういう構成は一つの作品にまとめて欲しい派。キャストの配置は、本当に甲乙つけがたいのだが、おそらくライト/レフトは、ダメな保守とズレているリベラルという感じなのだろうと予想してレフトのみを観劇。

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆★

ノワールコメディ(ブラックコメディ)というほどにブラックさを感じないのは、日本のラジオに慣れ過ぎているからかも知れない。普通にイタい選挙ものとして楽しんでしまった。ギリギリの実存性のある変なキャラクターを選挙後の選挙事務所というワンシチュエーションで巧く出ハケで捌いていって、ストーリ性を保ったまま1シーン1シーンがコントのように連なっていったのが個人的にはとても良かった。

俳優:☆☆☆☆★

横手慎太郎

もう、ちょっとセリフ吐いた時点で既にズルい。面白い。場を停滞させるのもひっくり返すのも自由自在。実際に居そうで居ないギリギリの実存性が凄い。

土橋銘菓

こちらも流石の特異性を如何なく発揮。屋代秀樹の台詞が合う。「正気に戻らないで」とか「石鹸作って暮らしたい」とか、言わないだろ普通の人間は、っていうセリフをリアルに吐いている(ように観える)普通そうで普通じゃない俳優。

梅田優作

本作品のツッコミの大半が彼から出てきてて、中盤は一人だけ正常な人としてずっとツッコミ入れ続けてたのが笑えた。普通で正常な感性の持ち主が異常な感性の集団の中にいると、逆に浮くというのが如実で良かった。

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まとめ

ライトが気になる。。。レフトと合わせていつか一つの『ザ・フラジャイル』をお願いしたい。

フライヤー画像

出典:miunaプロデュース公式Twitter https://twitter.com/miuna20produce

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