【演劇観てきた感想】アガリスクエンターテイメント『SHINE SHOW!』

4.0
アイキャッチ画像 演劇

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出典:アガリスクエンターテイメント http://www.agarisk.com/

おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2022/08/31(水)~2022/09/04(日)
劇場:シアター・アルファ東京
脚本・演出:冨坂友
出演:熊谷有芳、淺越岳人、前田友里子、伊藤圭太、鹿島ゆきこ、榎並夕起、矢吹ジャンプ、古谷蓮、鍛治本大樹、ハマカワフミエ、笹井雄吾、大和田あずさ、美里朝希、三原一太、平田純哉、斉藤コータ、山下雷舞、北川竜二、中田顕史郎、伊藤靖浩

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あらすじ

真夏の高層ビル。オフィス街に似つかわしくない照明が灯り、歌声が響く。
今日は、とある高層ビルで開催される会社対抗のど自慢大会。
普段はオフィスで働くサラリーマン達が、一年に一度だけ歌手になれる夢の舞台である。

…だが、その裏側は修羅場だった。
迫るタイムリミット、牙を剝くクライアント、襲いかかる通常業務、そして膨れ上がる自己顕示欲。
それら全てを乗り越えて、社員達は夢の舞台を成功させることができるのか…?

夢と仕事が交錯する、サラリーマン群像歌謡シチュエーションコメディ、開幕。

出典:アガリスクエンターテイメント http://www.agarisk.com/
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆★

物語は、実在するイベント「新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会」をオマージュした所謂バックステージもの。

運営チームを率いる鈴本(熊谷有芳)と、大会のレジェンドである弦田(中田顕史郎)の物語を中心に、司会チームの色恋沙汰や会場でのプロポーズを目論む出場者、Vtuberの身バレや元アイドルのセカンドキャリア、そして、会社からネグレクトされていたり、パワハラを受けている社員など、諸々の要素をてんこ盛りにてドタバタとコメディが展開されていく。

アガリスクの国府台シリーズと違って、ちょっとサラリーマンの個性にリアリティが出ていない部分があるように感じてしまう現役サラリーマンとしての自分がいたりするが許容範囲か。

ただ、スタートして直ぐの1曲目に伊藤靖浩を使う演出意図は凄く良く分かるものの、やっぱりプロのアーティストでありボイトレの講師でもある彼の前では、後続の俳優がどんなに上手く歌っても天と地ほどに差がある。上手過ぎてサラリーマンではありえない部分があって、ちょっと引っかかりが出来てしまう。(いや、本当に上手くて感動したはした。)

個人的なお気に入りは、琴浦(美里朝希)と浅見(淺越岳人)のやり取り。綺麗な伏線回収で”オチ”がスバっと決まって、二人の熱量の方向が入れ替わるのが良かった。

俳優:☆☆☆☆★

熊谷有芳

本編の主役を好演。ラストあそこまでやるのか、という振り切った演技が素晴らしかった。相変わらずの滑舌魔人でセリフが抜群に聞き取りやすい。今作をもって休団とのことで、暫くアガリスクでは観られないのが本当に残念。アガリスクでは、クールビューティな役柄が多かったが個人的には『わが家の最終的解決』初演でのガーリーな姿が忘れられない。彼女を初めて劇場で観た際は、男役だった(しかも格好良い)のでそのギャップたるや凄かった。

美里朝希

ちょうど観た回がマイク不良(スイッチが入り切っていなかった)で音が出ないというトラブル回だったが上手く対処していた。機材系のトラブルは本人も物凄く焦ったと思うが無難に対処していて好感。トラブル時に役を壊さずに演じきれるというのは、やっぱり大切。

鍛冶本大樹 & ハマカワフミエ

お二人は、前回観た際もカップルだったので、妙な引き合わせだな、と思いつつ。今作の関係性がの方が良い感じだった。もう少し、作中で関係性が深堀りされていれば、よりお二人の魅力が出ていたかとは思う。

中田顕史郎

本当に小劇場界ではレジェンドなのでレジェンド感に全くブレがない

リアルな人間としての厚みがそのまま役に反映されていてオーラが違う

そんな彼の半分清原と桜島が観たかったwww

キャスト表

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出典:アガリスクエンターテイメント http://www.agarisk.com/

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