【演劇観てきた感想】コテンゴク『セッツ・イン・ユース ~ SETS IN USE ~』

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出典:劇団娯楽天国 https://gorakutengoku.com/

おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2023年5月18日(木)~21日(日)
劇場:キーノート・シアター
脚本・演出:吉田雄亮
出演 :沢井エリカ、奥村美紀、新木真利子、梨本りえ、遊佐明日香、戸澤進、屋鋪日向、吉田雄亮

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あらすじ

「あなたごときに、このラジオ局を守れるのかしら」
田舎でひっそりと放送されているコミュニティFM局、
その名も【FMことぶき】
そこには、先代から局を受け継いだ熱意溢れる若手社長。
人気番組の裏にこの人あり、名物プロデューサー。
ノリにノッてる大注目のアイドルパーソナリティ。
…なんているはずもなく、いるのは一癖も二癖もあるダメ局員ばかり。
聴取率なんてどこ吹く風。そんな彼らのもとに
降って湧いたリゾートホテル建設計画。
ラジオ局を潰す!?俺たちどうやって生きてきゃいいの!?
FMことぶきの存続を懸けたラジオスターたちの戦いが、いま始まる!
汗と笑いとロマンにまみれた爆笑必至の【ドタバタラジオコメディ】開幕!

出典:劇団娯楽天国 https://gorakutengoku.com/
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆★

タイトルの「セッツ・イン・ユース」というのは所謂業界用語。ラジオ業界だと、ラジオの稼働率を指すことになり、全体中でどれだけの人がラジオを聴いているのか?という値。聴取率をセッツ・イン・ユースで割ると占拠率(全リスナーの何%がその番組を聴いているか)になるというもの。ややマニアックで分かり難いタイトルだなという印象。

物語は、あらすじの通り閉局の危機に瀕したコミュニティFMで織り成されるトタバタコメディで構成としては良く出来ていて楽しめた。が、良くも悪くも”娯楽天国”を観ているのと変わらない感覚になる。(そりゃそうだ)

娯楽天国を観ていると、やっぱ長ぇな~と思って実際150分ぐらい経過しているので”長っw”ってなるのだが、本作は120分で同じ感覚を覚えたので、ちょっと緩い部分があったのではないかと観終わった後西日暮里駅に向かいながら感じた。

とはいえ、これがデビュー作ということになるのだから吉田雄亮の成熟度の高さには感心した。俳優陣もキャラが立っていて作品ごとに全く違うキャラを演じ分けられる力量をうまく引き出す演出も巧く、とても初演出とは思えない仕上がり。いつも組んでいる俳優であればこそ、演出も以心伝心なのだろう。

終盤「ラジオにしか出来ない」というセリフが「演劇にしか出来ない」に感じられていち演劇ファンとしては胸を打たれるものがあった。

俳優:☆☆☆☆★

梨本りえ

役毎に全く違う印象を残してくれる俳優で、今作では真面目で気弱な(陰キャの)市役所職員松井直子を好演。娯楽天国の俳優は、舞台上に出てきても誰だか分からないぐらいキャラの演じ分けが上手いのだが、今作では彼女が一番”誰?(誰が演じている?)”ってなった人。

沢井エリカ

役柄の設定上の年齢は、少なくとも一回り以上は上であろうと想像され、発声や所作に相当に変化をつけて演じていたのが印象的で老け役の難しさが伝わってきた。この座組では彼女しか出来ない難役だったと思う。

吉田雄亮

自分に演出をつけるっていうのは、どれだけ難しい作業なのだろうかと思う。しかも主演なのに娯楽天国で観せる俳優吉田雄亮のクオリティを維持しているのが凄い。

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まとめ

とてもとても旗揚げ公演のレベルとは言えないハイクオリティかつ一寸”枯れている”(褒めている)レベルの完成度の高さ。流石娯楽天国の皆さんでした。

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