【演劇観てきた感想】はらぺこペンギン!『OJISAN’S4』

アイキャッチ画像 演劇

フライヤー画像

出典:はらぺこペンギン! https://www.pekopen.net/

おすすめ度:☆☆☆☆✬
公演期間:2022/10/19(水)~2022/10/23(日)
劇場:赤坂RED/THEATER
脚本・演出:白坂英晃
出演:三原一太、川本喬介、村田康二、白坂英晃、小口ふみか、新田えみ、前園あかり、宮下真実、薬師寺尚子、与古田千晃、井田雄太、熊坂貢児、熊野善啓、波多野和俊、山本佳希、平川大輔

スポンサーリンク

あらすじ

時は2002年。その町は人知れず危機を迎えていた。
その危機に立ち向かったのは、同じく人知れず超人的な能力を有した4人の若者であった。
彼らは持てる力を全て使い、町を救う。勿論、人知れず…。
そして、その代償として、彼らは、その力を失うことになったのだった…。

それから20年の月日が流れていた。
2022年。超人的な能力など一切なく。ただのおじさんとなった4人。
それぞれに仕事や家庭での悩みを抱えながらも懸命に生きている。
そんな彼らの元に、一つの知らせが入る。

「また、あの町がめっちゃピンチなんですけど~♪」

…いや、今更助けを求められても!
こっちはもうただのおじさんですし!!
知らせを無視しようとする、かつての英雄、現ただのおじさんの4人。
しかし、彼らはまたしても、数奇な戦いの渦に巻き込まれてしまうのであった…!

これは、ただの一般人が、20年間の人生経験を武器に、世界を救おうとする、
奇跡のおじさんエンタメコメディである!

出典:はらぺこペンギン! https://www.pekopen.net/
スポンサーリンク

作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆☆

本来、こういうライトなエンタメ系コメディは刺さらない。ヒーロ系のご都合主義な設定で、なんでそんなに人が死なないのかとか、諸々の納得感の低さとかが気になって入っていけない。正直、好みではないのだが、今作は個人的な要素もあって刺さった。そして、極めて個人的な事由で刺さる時は、これぐらいライトなつくりの方が心地よいというのは新たな発見。

で、何が刺さったかというと、こちらもサラリーマン生活20周年で、思うところがあり過ぎるw

若いころをネタに出来るぐらいにフラフラしていたので、丁度劇中の主人公たちが同世代に当たる感じ。サラリーマンは、20年もやっているとキャリアの終点がある程度見えてきて、若いころの万能感とか無敵感とは随分と縁遠くなっている。

そんな自分には劇中のセリフが刺さる刺さる。終演後、主人公たちへの共感が、自分自身を肯定されたような気持になって自分に返ってくる。そして、劇場を出るとビジネス街の赤坂、土曜日、人通りが極端にない外堀通り。なんか何もかもがエモい。

5年前でも5年後でもこの感想にはならない、こういうシンクロニシティも演劇の醍醐味だ。

俳優:☆☆☆☆★

三原一太

一番共感させられたOJISAN’S4の中で完全な普通のサラリーマンである神田ミノルを好演

前作もサラリーマンだったが容姿が全然違う、終始オズワルドの伊藤に見えたのだが寄せているのだろうか?

キレ味鋭いジャンピング土下座がお見事

前園あかり

自我が…というツッコミが劇中に入るほどぶっ飛んだ演技は流石

独特の存在感に優れた俳優で諸々所属劇団でのトラブルがあるようだが

また素晴らしい演技を観せて欲しい

宮下真実

偶然にも出演作を3作連続で観ることになったわけだが

なるほど間断なく色々な劇団に呼ばれる理由が見えてきた

全然違う役柄なのに自然と”その人”になっていて”そんな奴いないだろ!”っていうキャラ設定なのに実存感が出る

それが技術なのか個性なのかが分からないのがまた魅力

スポンサーリンク

まとめ

このタイミングで劇団がこの作品が世に出し、偶々このタイミングでこちらがその作品に出逢う

これがあるから観劇が止まらなくなる

そういう作品

フライヤー画像

出典:はらぺこペンギン! https://www.pekopen.net/

コメント

タイトルとURLをコピーしました