【演劇観てきた感想】あんよはじょうず。『なるべく強く踏みつけて、』

4.5
アイキャッチ画像 演劇

フライヤー画像

出典:あんよはじょうず。公式Twitter https://twitter.com/anyo_yochiyochi

おすすめ度:☆☆☆☆✬
公演期間:2023年12月13日(水)〜12月17日(日)
劇場:新宿村LIVE
脚本・演出:高畑亜実
出演:金子清文、亀田梨紗、我修院達子、吉田多希、シミズアスナ、尾﨑優人、真辺彩加、新川眞白、谷川大吾、塚越華、玉城栄琉、高橋里帆、杉山しおん、高畑亜実

スポンサーリンク

作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆★

あらすじを書くことが全くできない程に、ほぼスジがない。カオスである。個人的な読み取りとしては、現実世界のハジメの精神崩壊を描いているような気がする。が、もう序盤から唯々”概念”をぶつけられているような状態。

5周年記念公演と銘打って、新宿村LIVE(小劇場の中ではキャパ200を超える大箱)に初進出、で、これである。ライトな演劇ファン層を初見殺しにしていく。いつもの”あんよ”、、、いや、いつも以上に”あんよ”で高畑亜実だった。完全にアングラ、耽美、カオス、エログロナンセンスの軸がぶれない。血糊でベタベタだわ、ダイレクトに首吊り描写しているわ、なのにラスト純愛なのかよ。っていう。。

グラグラと感性を揺さぶってくる異質感。よく観劇においては、ストーリーのスジが追い切れず理解できなかったり、どうしてその役がそう動くのか共感できないという”置いていかれる”という現象が起こり、納得できず”ツマラナイ”となるのだが、”あんよ”は、最初っから一緒じゃない。”置いていかれる”のではなく、そもそも同じところに乗ってない。。。偶にはこういうのに触れて自分の感覚を失うのが楽しい。なんで”ツマラナイ”とならずに引き込まれて行ってしまうのか、本当に謎の魅力である。

俳優:☆☆☆☆☆

亀田梨紗

1年ぶりの”かめりさ”は、ご結婚されたからか更に”艶”に安定感が出ている気がする。そして、高畑亜実、分かっている。”かめりさ”の魅力はその容姿と声なのだが(断言)、それが如何なく発揮されている。無茶苦茶良かった。ファン得過ぎる演出だった。一つだけ心配なのは、決して喉が強い方ではない彼女が無茶苦茶声を張っている時間が異様に長いこと。

シミズアスナ

商業よりの作品にも数多く出演しているため、新宿村LIVEでも映える演技が巧い。まさか、レティクル東京座が解散してから、もう一度白塗り姿を観ることがあるとは思わなかった。スタンド花が凄い出ていてファンの熱量が凄い。とうとう高畑亜実にも見つかったか。という気持ちになっている。

杉山しおん

すっかり確り”あんよ”の人だった。刺された後ガムテ貼られた後の演技が印象的。

高畑亜実

作・演としての鬼才ぶりも凄いが、俳優としても存在感が凄まじい。観てて怖い。衣装がヤバい。ミニモニ。のくだりで爆笑してしまった。

スポンサーリンク

まとめ

円盤も配信もなく”ど直球”に劇空間のみで刹那に消える演劇ならではの作品だった。既に次が楽しみな”あんよ”である。

舞台写真

出典:あんよはじょうず。公式Twitter https://twitter.com/anyo_yochiyochi

コメント

タイトルとURLをコピーしました