出典:BALBOLABO https://ameblo.jp/balbolabo
おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2022/10/20(木)~2022/10/23(日)
劇場:シアターKASSAI
脚本・演出:オカモト國ヒコ
出演:伊藤玻羅馬、亀田梨紗、河野奈々帆、鈴木智有、土矢兼久、西野亜弥、藤田晋之介
あらすじ
何故か地下室で椅子に
縛り付けられている七人の男女。お互いに何の面識もない七人は
監禁されているようだ!いったい何故こんなことになったのか?
脱出を考えながらもその謎を探るため、
それぞれの人生の秘密が語られていく・・・それぞれの回想に秘められた意外な接点とは?
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そして、彼らの脱出劇の結末は?
作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆★★
パイプ椅子でテーマパークのアトラクションを表現したり、車や窓、ダクトなどで様々なシチュエーションを表現しているのは面白い。素舞台にパイプ椅子7脚で成立する持ち運びやすい作品で多くの再演を重ねているだけあって完成度が高い。しかも、告知が10月に入ってだったのに、一体いつから稽古していたのか?というほど俳優陣の練度が高く、演劇らしい観応えのある作品。
が、ミステリとしては、ラストの謎解きに関して納得度が低い。ミステリファンではないのだが、それでも”それをやっちゃあおしまいよ”的なロジックになっていて、謎が深いスタートからのオチとしては、やや強引な部分がある。途中謎が謎を呼んでいただけに、抜群の華麗な回収を望んでしまってハードルが高くなり過ぎたとは思うが。。。
オチが分かってからもう一度観ると、また違った感じ方が出来る作品だと思う。むしろ、この作品は2回目以降の方が楽しめるのかも知れない。そういう意味では、再演が重ねられると、この俳優がこの役をどうやってこなすのか?という楽しみが出てくるツクリになっている。
俳優:☆☆☆☆★
亀田梨紗
単純にファンなので彼女が出ているから今作を観に行っている訳だが、彼女の作る表情や声の魅力が今作でも非常に活かされており良かった
メインのアルコール依存症のホステス役では、怯え、諦め、疑いから、希望、恋心、幸福、など色々なネガティブ・ポジティブ両面の感情の移り変わりが確り受け取れた。そして、アンサンブルでの村の爺さんとか若い衆などのトリッキーな役柄では、かなり声を張っており喉が心配になるほどの熱演。
フライヤーとは違うヘアメイクもとても魅力的
藤田晋之介
男性陣の中で一番印象的だった。序盤非常に巧くネガティブな感じの役割をこなしつつ、中盤でまさかの体験を告白して、オチにまでその体験が絡んでくるという重要な飛び道具。なのだが、よくよく考えると、どうやって犯人が彼の素性を知ることが出来たのか含めて、存在自体が微妙に不確定な役柄を好演していた。
まとめ
何度も再演されるだけあって完成度が高く俳優の力量や構成次第で全く違うものが観えてくる作品
今後も再演されるようなので機会があれば別キャストでも観てみたい
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