出典:ロデオ★座★ヘヴン https://rodeotheheaven.wixsite.com/rodeo
おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2023/10/17(火)~2023/10/24(火)
劇場:新宿眼科画廊
脚本・演出:柳井祥緒
出演:音野暁、小平伸一郎、鈴木朝代、神近梨子
あらすじ
「花のあとさき」
昭和15年、初夏のある日。
新聞記者の名村春子は旧友で歌劇団女優の草野やちよと再会する。
人気を博すやちよだったが、引退を決意したという。
演劇がなければ生きていけない、そう言っていたやちよに何があったのか?
青春に幕を下ろすための会話劇。「わたしの戦場」
昭和16年、日中戦争の真っただ中。
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演出家の羽田秀春は、人気戯曲家・尾林文造を訪ねる。
尾林が発表した従軍記事に、事実をねじ曲げた疑惑が生じたのだ。
尾林が戦場で本当に見たものとは何だったのか。
プライドと真実が火花を散らす論争劇。
作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆★★
戦時中の演劇に対する思想統制をベースにした短篇ミステリ会話劇の連作。構成がほぼほぼ同じで男女差が多少あるものの、最後に軽いどんでん返しがある中で、演劇の魅力を逆説的に表現している。
特に『わたしの戦場』のラストの伏線回収はお見事で観応えがあったのだが、ほとんど同じような進み方で2作見てしまうと逆に刺激が弱まるので、違うアプローチで描かれていた方が良かったような気がする。
また、30分の短篇であればせめて3篇構成にして欲しかった。同じような味付けで2本だとちょっと興行として淡泊過ぎると感じる。
俳優:☆☆☆☆★
小平伸一郎
JACROWでお馴染みなのだが、表面的には若干弱さを感じさせるが実は芯が強いというキャラを演じさせると巧さが際立つ。今作でもそのキャラクターとラストのどんでん返しに納得度合いが高く、尾林文造の葛藤が伝わってきた。
まとめ
本編『日本演劇総理大臣賞』は、ド年末の公演。2023年の年末は、観たい作品大渋滞の予感。
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