出典:小松台東 https://www.komatsudai.com/
おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2022/10/29(土)~2022/11/08(火)
劇場:駅前劇場
脚本・演出:松本哲也
出演:吉田久美、桜まゆみ、藤堂日向、佐藤達、小園茉奈、今村裕次郎、松本哲也
あらすじ
付き合って捨てて奪って捨てた。そんなあの人と私はまた一緒にいる。
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作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆★★
物語は、ワンセット、西元誠司(松本哲也)と黒木由美(吉田久美)の暮らす家のダイニングキッチンで展開される
以下、ザックリと受け取った内容
宮崎県の片田舎、市議会議員まで務めた父を持つ西元は、田舎の閉塞感に耐えられず、2度地元を捨てて東京に出るが、結局地元に戻ってきて村井保(佐藤達)の経営する会社で電気工として働きながら、黒木と同棲している
由美は、ずっと西元に振り回される人生。彼が地元を捨てた際に、別の男と結婚したが、結局戻ってきた西元とよりを戻し離婚して同棲している
物語は、2人の現在の日常を軸に、夫婦仲が悪く怪しい団体にハマっている由美の妹、安琴美(小園茉奈)、家を出たがっている村井の息子保彦(藤堂日向)と村井との軋轢、西元の東京時代のバイト仲間である澤登順(今村裕次郎)と野島聡子(桜まゆみ)が突然西元を訪ねてくる。などの、要素が絡み合って展開されていく
自分の居場所と絆のお話で、じわっと心に迫ってくるものがあるのだが、中心に据えられている田舎と都会という対立軸がどうしても入ってこない。これは、東京生まれ、東京育ち、東京在住の自分には、共感不能で小松台東観る上で覚悟しなければならないギャップ。こればかりは本当にしょうがない
終盤のタイトル回収は是非劇場で目撃して欲しいシーンだった
俳優:☆☆☆☆★
吉田久美
静かながらも固い”それでも自分の居場所はここである”という意志と西元に対する愛情が伝わってくる演技が非常に良かった
佐藤達
観ている側もイラっとするような太々しい田舎のおじさんだが、自分自身もトラウマを抱えており、息子に対する異常なこだわりが怖くて怪演と言っても良いレベルだった
本当にこんなタイプの人間が田舎には居るのかと思うと結構衝撃である
まとめ
田舎(故郷)がある人にはより刺さると思うが
葛藤が感じられないなと思ってしまう故郷がない東京者にも刺さります
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