【演劇観てきた感想】小松台東『シャンドレ』

4.0
アイキャッチ画像 演劇

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出典:小松台東 公式サイト https://www.komatsudai.com/

おすすめ度:☆☆☆☆★
劇場:三鷹市芸術文化センター星のホール
公演期間:2022/05/27 (金) ~ 2022/06/05 (日)
脚本・演出:松本哲也
出演:瓜生和成、今村裕次郎、松本哲也、森崎健康

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あらすじ

欲望渦巻く夜の歓楽街
スナック「シャンドレ」がそこに在る
仕事、家族、恋人、仲間
酒が全てを台無しにする
嫉妬と愛憎、やがて失う記憶
雨催いの闇夜
おぼつかない足取り
そして……

全編宮崎弁で贈る
シャンドレに想いを馳せる男たちの物語。

《あらすじ》
宮崎の小さな電気工事会社に勤める町村(まちむら)は、40歳を過ぎても独身でボロアパートに一人暮らし。
趣味と言えば酒くらいで、ほぼ毎晩記憶を無くすほどに酔い潰れている。
ある朝、お決まりの二日酔いで目覚めると、洋服に血がついていた。
しかしそれがなんの血なのか分からない。
行きつけのスナック「シャンドレ」に行ったことだけは間違いないが、それ以外の記憶がまるでない。
果たしてこれは……

出典:小松台東 公式サイト https://www.komatsudai.com/
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆★

いつの間にか重い展開に引きずりこまれる115分

物語はあらすじにある通り町村(松本哲也)が目覚めるところから始まる

血の付いた作業服を着たまま酔いつぶれた町村に一体何があったのかを倒叙形式で綴っていく全部でせいぜい半日間の出来事(舞台は小松台東では定番の宮崎)

町村と後輩郡山(今村裕次郎)、部長の樋口(瓜生和成)、シャンドレのママの息子である真一郎(森崎健康)を中心にシャンドレに関連する男たちのエピソードが積み重なっていく構成で暗転の装置転換が巧い、ラストシーンのためだけのセットの建て込みには驚いた

全部で9人の登場人物を4人の俳優で演じ分け、後半はほぼシャンドレでの会話なのだがスナックなので女性は”そこに居る”が、板の上には”居ない”、俳優の演技だけでそこに居る演出には味があった

観客次第でいろんな受け取り方ができる作品と感じるが、個人的にはこの作品は非常にキツい

町村の停滞感、閉塞感、澱み、連れ立って吞んでいる郡山の身に降りかかる悲劇、樋口の抱えている矛盾といった自分の中にも感じるネガティブな部分を酒を媒介に掘り起こされているような気分になる

唯一真一郎のプラスなギャップに少しだけ救われる感じ

ちょうど体調を崩して人生で3度目の嫌酒期に突入したばかりで、10日程全く吞んでない状態で”ソーバーキュリアス”とかググってるぐらいであったため、”引き寄せの法則”怖過ぎ、というのが実感(その前は軽く1000日以上連続飲酒してた人)

強烈な嫌酒薬を飲まされた気分(飲んだことないけど)だが、マイナスの方向でもやはり感情を動かされる作品はよい

俳優:☆☆☆☆★

松本哲也

巧いとかいう次元ではなくこの作品を体現している(主宰だから当たり前といえばそれまでだが)

宮崎弁での軽妙なしゃべりと、グダっグダの酩酊のアクトが印象的で自分が記憶を失うほど酔っぱらっている様子を録画でもして確認してるのか?と思わせるほど真に迫っていた(本当は吞めなかったりしたら最高)

瓜生和成

いろいろな矛盾を抱えつつサラリーマン的に生きている樋口を好演

あそこまで酷くはないが清濁併せ呑んでグレーゾーンに”半闇落ち”する人っているよね

今村裕次郎

断り切れない後輩に共感

分かる、原則いい人だし、おごってくれるから断りづらい、そして恐ろしく家族に嫌われている先輩との板挟み、分かる

森崎健康

半グレなのかと思いきやクールで優しいだけの青年にも感じた、出番少な目だが相変わらず存在感抜群

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まとめ

お酒を確り(?)呑む人には結構ツラい部分に刺さる作品、日常のすぐ隣にある暗部を覗いてしまった感覚になれる

フライヤー画像

出典:小松台東 公式サイト https://www.komatsudai.com/

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