出典:たすいち https://tasuichi.wixsite.com/tasuichi
おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2023/01/18(水)~2023/01/22(日)
劇場:上野ストアハウス
脚本・演出:目崎剛
出演:大森さつき、小太刀賢、中田暁良、中村桃子、星澤美緒、細田こはる、岡村梨加、河西凜、川勾みち、小島あやめ、白井肉丸、廣川千紘、村山新、山咲和也
あらすじ
「どうか あなたに起こるすべての事が 私の呪いでありますように」
実は気付いていないだけで、世の中は呪いに満ちている!
呪術師・道寺唯太は自らに掛けられた呪いを解くために旅を続けていた。呪いの気配を辿り、行き着いた先には幸せそうな家族が暮らしていた。しかし。
奇妙な隣人、徘徊する男、どこかから響く謎の声。次々と起きる奇妙な現象。
家族を縛る呪いの正体はいったい何なのか。2017年初演、「人を縛る想い」を巡る呪いの物語、満を持して再演!
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作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆★★
舞台美術が凝っていて場転で色々といじるのだが、ちょっと好みに合わず(明転でキャストが装置を動かすタイプ)観づらいと感じてしまうのと、スタート時の各キャストの設定が自分に入ってくるまでに結構かかってしまった感じあり。また、最終的な謎解きパート、特に川俣礼(中田暁良)の”呪い”の部分が理解が充分に及んでおらず、どういう因果関係が解消されて問題が解決したのか追いつけなかった。
とは言いながら、全体的にはライトエンターテイメントで笑いとシリアスのバランスも良く2時間でも飽きがこないように多重な構成になっていて、多数いるキャストも無駄がなく楽しめる作品ではあった。
初演は拝見していないのだが、2017年の再演ということで、漫画『呪術廻戦』と同時期の作品(正確には0巻である『東京都立呪術高等専門学校』)であることに驚きを感じる。『呪術廻戦』の下敷きがあるためか、呪いに関する解釈とかはすんなり入っていけた気がする。
俳優:☆☆☆☆★
小太刀賢
序盤、随分と鼻につく演技をするな、、、と思っていたが、慣れてくるとそういうキャラなのね、となった。終盤になっていくとよい感じで好感度上がってくるキャラで面白かった。
星澤美緒
異様なキャラをギリギリのラインで成立させていたのが巧い。まさに劇団の掲げる”『ありえない』設定を『ありえそう』に見せる”を地で行く感じの丁度良さだった。
川勾みち
オープニングでは何事かと思ったが、一途な生霊である昼鳥亜紀を好演。作中、ほとんどの登場人物には見えていない設定の筈なのに存在感が抜群だった。
まとめ
良くまとまっていて、キャラも個性的な良作。あとは、目崎剛ご自身が出演してくれれば、とも思うが、自分自身ではなく、ほかの人が目崎剛につける演出だからこそ面白いのかも。
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