出典:feblabo http://feblabo.net/
おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2022/08/18(木)~2022/08/23(火)
劇場:新宿シアター・ミラクル
脚本:冨坂友
演出:池田智哉
出演:樫村小雪、兼行凜、河西凜、近藤くれは、坂本七秋、杉浦惇、橘律花、環幸乃、大槻朋華、森田亘、守谷周徒、渡邉晃、池田智哉
あらすじ
“自主自律”を旨とし、かつては生徒による自治を誇っていたが、今やそんな伝統も失われつつある普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、やたら長いだけの文化祭の為の会議 “ナイゲン” は、惰性のままにその日程を終わろうとしていた。しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。
「今年は、1クラスだけ、文化祭での発表が出来なくなります」それを機に会議は性格を変え始める。
――どこのクラスを落とすのか。かくして、会議に不慣れな高校生達の泥仕合がはじまった…!
出典:アガリスクエンターテイメント http://www.agarisk.com/
作品の感想
あくまでも個人の感想、ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆☆★
今年二度目の『ナイゲン』は、どんなバージョンでも何度でも笑う、何度でも楽しめるを実感
脚本は最新版(2022バージョン)を利用していたため「ギリギリじゃねぇか」がないんだけど、それは過去バージョンの配信を観て楽しむことにしよう
演出の部分でいうと、ちょっと発話のタイミングと周囲のざわつきが被ってしまって聞き取りにくい箇所があったのと、俳優の発声にバラつきが出ているところが気になってしまった
一番気になったのは、ハワイ庵のタンブラーがなぜ大事なのかという話が周りの阿鼻叫喚のリアクションと被ってしまって聞き取れないので「ゴメン…ミキちゃん」に初見の人にはつながらないのではないのかなと感じた部分
急遽の出演となった池田智哉のセリフが聞き取りづらいのは仕方ないとして、それ以外の俳優でも発声が凄く良い人とそうでない人のギャップがちょっと目立つのも気になった
俳優:☆☆☆☆★
何バージョンも観てきた『ナイゲン』だが、過去いち女性陣が美人揃いでオープニングでびっくりした
2022年版も”いやいや、そんな訳ないでしょ”というぐらいのレベルだったが、R04年版はそれ以上で、よくテレビドラマの学園もので感じる、美男美女しか入れない高校でもあるの?という感じ(褒めています
大槻朋華
3148だったとしても違和感のない雰囲気で久々にメガネかけてない監査を観たが、今回のキャストでは一番印象に残るほど発声が良い
監査はどうしても振り切った設定に合わせた演技が必要になるので、別作品でどういう演技をする俳優なのか気になった
環幸乃
今までと違うハワイ庵を観た気がした
どうしても細井寿代をベースに土橋銘菓、早舩聖といった俳優のイメージが強く、どちらかというとふわーっとしたタイプが似合うと思っていたが、元気なタイプもありなんだなと感じる
『ナイゲン』はキャストが変わると新しい発見があるから何度観ても楽しめる
坂本七秋
何故かfeblaboでだけ観ている(『ガラテアの審判』、『十二人の怒れる男』)俳優なのだが声質と発声が凄くよく、池田智哉がまかせて安心と思っているのだろうと想像できる
どさまわりは、背中で語って欲しいのだが(『ナイゲン』は3年側から観る派)そこがとても良かった
杉浦惇
花鳥風月は、懐の深い役柄でいろんなタイプの俳優を受け入れる
本件アガリスクエンターテイメントでも矢吹ジャンプと淺越岳人が演じているし、伊藤圭太もアガリスクエンターテイメント所属前にfeblaboで演っているなど、物語の流れの中でキャラクターに比較的制約がない反面、どさまわりとのコンビネーションなど『ナイゲン』を分かっていないと出来ない難役だが違和感なくこなしていた
どさまわりの坂本七秋とのコンビで二人とも声がいいのも良い
まとめ
『ナイゲン』は、どのバージョンを観ても楽しめる
そして、観れば観るほど、バージョンの違いが味わいになって面白く感じる小劇場の伝統芸能
ネット配信もやっているようなので劇場に行けない方も是非
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