出典:吉祥寺GORILLA https://kichijojigorilla.wixsite.com/kichijojigorilla
おすすめ度:☆☆☆★★
公演期間:2024/12/04(水)~2024/12/08(日)
劇場:シアター711
脚本・演出:平井隆也
出演:平井泰成、日下麻彩、長友美聡、光山美由貴、杏奈、河村凌、髙橋紗綾、富山華佳、魔都、村松ママンスキー
作品の感想
注意
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆★★★
洞窟のようなセットを作っておいて、終盤それを終盤シーン毎に剝がしていって最後はほぼ素舞台になるという舞台装置の演出は面白かった。ただ、扱っている主人公の葛藤というか、社会から振り落とされている感じとか、対人関係との悩みとか、全般的に共感を覚えることが出来ないほどの”甘さ”を感じてしまう。親の遺産を食い潰しながら無為にギャンブルしている解離性同一性障害の32歳の感情を理解しようとする方が難しい気がする。終盤の四天王を倒すくだりも、重めの設定から急にチープなRPGの雰囲気になっていて、どうしても”痛み”から逃げているような気がする。初見の劇団なので1作品だけで決めつけることも出来ないので、またどこかでタイミングが合えばもう一度観てみたい。
俳優:☆☆☆☆★
杏奈
主人公鳴海茜(長友美聡)のもうひとつの人格である葵を好演。劇中では、対話相手は茜のみであることを、確りと表現しているのか、観客に分からせないようにしているのか、演出が微妙なところであったが、細かい表情の作り方が巧く印象的。引き続き”追える”俳優だと思った。しかし、同じ俳優を半年で5作品も観ることになると思わなかった。(スケジュールの都合が合えば6作品以上だった)来年何処かで客演ではなく自団体の公演があることを期待している。
河村凌
四天王の一人の演技が、猿博打『ラスボス前にもう一杯』の雰囲気と丸被り過ぎて笑った。
出典:吉祥寺GORILLA https://kichijojigorilla.wixsite.com/kichijojigorilla
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