【演劇観てきた感想】システム個人『御徳寺探偵草臥れ儲け』

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出典:システム個人 https://x.com/systemkojin

おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2024/09/26(木)~2024/09/29(日)
劇場:アルネ543
脚本・演出:林泰製
出演:杏奈、梶川七海、加納遥陽、釜木美緒、佐々木タケシ、さんなぎ、藤本悠希、水口昂之、滑川喬樹

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あらすじ

特技は推理、嫌いなものも推理。

自分が大好きで、喜怒哀楽が激しい名探偵・御徳寺(ごとくでら)まりは、今日も渋々謎を解いている。

行く先々で殺人事件が発生し、知り合いが殺人事件に巻き込まれる。そして、解決するのはいつも自分。刑事だった頃のあだ名は「死神」だった。

事件を解決した分、周りにチヤホヤされたいが、探偵としての知名度もそこそこ。
推理力だって、望んで手に入れた才能じゃない。

自分の人生に半ばうんざりしてきたある日。
御徳寺は、自分と同様に「望まない才能」に翻弄されてきた女性と出会う。
しかし、彼女は殺人事件の容疑者だった。

迷走する御徳寺をはじめ、彼女の助手で不法侵入が得意な六角絵梨、御徳寺の妹、妹の恋人、変な探偵仲間、御徳寺の前職の上司たちが入り乱れ、果たして事件は無事解決するのか。

謎を解いたって一銭にもならない。
いつだって名探偵は、くたびれ儲け。

名探偵と彼女を取り巻く人々によるミステリーコメディ群像劇、開幕。

出典:システム個人 https://x.com/systemkojin
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆★★

ミステリーとコメディを融合させたツクリでテキストとしては結構楽しめる要素が盛り込んであるのだが、コメディ部分のセリフが狙い過ぎなのに加えて、2点ほど好みに合わない部分があってやや残念。ひとつは、ミステリーが倒叙型であったこと、もうひとつが登場キャラクターが多すぎること。

倒叙ミステリーがマイナスな理由は、単純に倒叙ミステリーが大好きな人間からするとあまり倒叙ミステリーの良さが出ていないと感じたところ。子供のころから刑事コロンボが大好きで全話観ているし、当然に警部補古畑任三郎も全話観ている。犯人が分かっているが故に必要なトリックが分解されていく過程がチョット雑過ぎるのと、犯人と主人公(コロンボとか古畑)との心理戦が不十分で、コメディ要素を取り入れていることもあり、ちょっと緊張感に欠ける展開だったのが残念だった。

あと、これも意図的な演出なので好みの問題なのだが、話の規模に対して登場人数を敢えて大量に配して一人の俳優が5,6役を演じていてワチャワチャし過ぎな感あり。話の筋に必要のないシーンも結構あり、もうちょっと整理してシンプルな構成にした方がより楽しめたような気がする。ただ、俳優陣が確りと演じ分けをしていて、観ていて混線することはなく、俳優の技量の高さを堪能するという意味合いでは楽しめる部分も多かった。

俳優:☆☆☆☆★

さんなぎ

堂々たる主役ぶりで上手い俳優であることを再確認。突き抜けた癖のあるキャラクターを突き抜けて演じるのが似合う。

杏奈

想像していた以上に良かった。個人的には、コーヒーショップのバリスタ役(青畑妹?)の喋らない演技と”こういうファッションの人”というセリフをギリギリの雰囲気で吐いているところが印象的。主軸の金森杏果や冒頭のアナウンサー役などふり幅が大きく、雰囲気の違いも確り演じ分けされている。更に初見の印象を上回る可愛さが出てて驚き。今後も観たい俳優の一人になった。

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まとめ

俳優で観に行くと決めてその俳優の演技が良かったので満足。

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