【演劇観てきた感想】Mrs.fictions『伯爵のおるすばん』

4.0
アイキャッチ画像 演劇

フライヤー画像

出典:Mrs.fictions http://www.mrsfictions.com/index.html

おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2022/08/24(水)~2022/08/28(日)
劇場:吉祥寺シアター
出演:前田悠雅、岡田帆乃佳、仲美海、瀬谷直矢、宮地樹、森由姫、吉川真世、岡野康弘、小見美幸、高橋義和、髙畑遊、辻響平
脚本・演出:中嶋康太

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あらすじ

ずっと死ななかった彼のこと。
 一八世紀の終わりごろ、不老不死の男として歴史にその名を残した稀代の詐欺師サンジェルマン伯爵。もっとも彼が詐欺師だったのはほんの百年ほどの間だけで、あとの長い長い人生はただただひっそりと、日陰を歩むように暮らしておりました。
 近世、近代、現代、近未来、それからずっと気の遠くなるような未来を経て、宇宙の全部が静かに終わりを迎える最後の瞬間までの間、永遠とも思えるような時間をずっと、何一つ成し遂げられず、惰眠と後悔にまみれて生きていた彼と、彼が愛した幾人かの話。

出典:Mrs.fictions http://www.mrsfictions.com/index.html
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆★

Mrs.fictionsの代表作で2013年の初演を観たときは無茶苦茶泣いた記憶あり

2019年の再演を観れていないのでどういった変化があったのかが分からないが、伯爵の設定はそのまま男性なのに女性(前田悠雅)が配役されているところに違和感が…

前田悠雅の力があることは『花柄八景』で確認済みではあるのだが、岡野康弘という小劇場でも屈指の俳優の当たり役は流石に役者不足感が否めない

それでも名作なので確りとラストはウルっとくる、特にブルボンと伯爵の再会が胸に迫る

俳優:☆☆☆☆★

前田悠雅

『花柄八景』での好演もそのままに今作でも良い演技なのだが、第三場でどうしても女性に観えてしまう(当たり前)、そうするとちょっと作品のテイストが違ってくるのが勿体ない

既述のように岡野康弘の伯爵には及ばない印象だが好演

岡野康弘

公演の経緯から今作では伯爵ではないんだろうな、とは思っていたがまさかのブルボンとは…

第三場の”よっちゃん”だと思ってたが、流石の技量でブルボンだった、相変わらず素晴らしい

岡田帆乃佳

初めて観た俳優だがおそらく今作の影のMVP

第一場:リスカ、第二場:湖池、第三場:江崎、第四場:たらみ、第五場:コリス、と今作を面白くするためのアクセントを全部担っていて印象に残る演技をしていた

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まとめ

色々とあって延期された公演で関係者の苦労もあったのだろうと想像できる

やっぱりMrs.fictionsのウェルメイドは面白いし泣ける

色んな意味でキャストを選ばない部分があると知ったのできっとまた再々々演ありそうだ

コメント

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