出典:あんよはじょうず。 公式サイト https://www.anyo-jouzu.com/
おすすめ度:☆☆☆☆★
劇場:王子小劇場
公演期間:2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)
脚本・演出:高畑亜実
出演:市川歩、高橋里帆、西出結、梶川七海、杉山しおん、高畑亜実
あらすじ
公式サイト等でのあらすじの公開なし
あくまでも個人的に解釈しているだけ
実際には時系列が無茶苦茶入り乱れておりこんな話じゃないのかも知れない
舞台は、とある高校(女子高なのだろうか)の演劇部の部室
夢とか才能とかいじめとかの様々な事情と葛藤を抱えた6人の女子高校生の青春群像劇
物語が”ある”ようで”ない”、”ない”ようで”ある”詩のような作品
部長のタカハタアイミ(高畑亜実)は、自作の戯曲をノートに書き溜めているが自信がない
そのためスギヤマシオネ(杉山しおん)の我儘とそれを支持するカジカワナナノ(梶川七海)により大会ではスギヤマを主演に『サロメ』を上演することに
ところがスギヤマシオネは、クラスでのいじめの末に足を骨折してしまう
そこにタカハタが置き忘れた戯曲ノートを拾ったタカハシリイホ(高橋里帆)が現れる
タカハシは、イチカワアミユ(市川歩)と同じ中学出身で演劇部の裏方ニシデユキノ(西出結)にピアノコンクールで負けて挫折し半分不登校のような状態であったがノートにニシデの名前があることから興味本位で演劇部を訪れた
スギヤマの代役にタカハシをという話が持ち上がる中、タカハシと男女の関係があると噂されている教員が援助交際で逮捕されたという連絡が入り…
作品の感想
あくまでも個人の感想、若干のネタバレあり
演出・脚本:☆☆☆☆★
勝手にあらすじをまとめているが改めて
”あんよ”は、スジを追っちゃダメ、今作は完全に”詩”だと思って受け止めたい
ただ目の前に展開されている情景とセリフを浴びる感じで感性だけで観るのが一番楽しめる
とにかく展開が早くて説明的なセリフがない
全ては観客の受け取り方次第と思って身を任せるのが最良
今作は女性に無茶苦茶刺さるんだろうな、というのだけは分かった(気がする)
俳優::☆☆☆☆★
高橋里帆
唯一物語の途中から登場するが髪ド金髪で語り口も独特
物凄い存在感で格好いい
もう少しナチュラルな演技も観てみたいなと感じた
市川歩
なんだろう”お母さん”感が凄いんだが、、、
座組での立ち位置もそんな感じではないのかと想像させる安定感とバランス感
西出結
ご縁あってか前作も観ているのだが
その容姿も相まって儚げでやや陰キャな役柄のイメージを勝手に持っていた
力強いセリフも吐ける硬軟あわせもつ俳優だった
高畑亜実
この人”天才”なのかどうかは分からないが間違いなく”鬼才”(確信)
演劇の本質みたいなものを極限まで尖がらせている稀有な存在
俳優として客演しているの観てみたい
まとめ
”あんよはじょうず。”は、シーンを浴びることに専念
今作は特に”詩”なので注意
次回作も注目
出典:あんよはじょうず。 公式サイト https://www.anyo-jouzu.com/
コメント