出典:Mrs.fictions http://www.mrsfictions.com/
おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2024/08/08(木)~2024/08/12(月)
劇場:駅前劇場
脚本・演出:中嶋康太、屋代秀樹、鳥皮ささみ
出演:大宮二郎、岡野康弘、紺谷凪乃、齋藤碧、根本珠里、永田佑衣、日野あかり、古屋敷悠、米田ひかり、渡辺実希、安東信助、沈ゆうこ、岩原正典、桑田佳澄、小関えりか、武田佳奈、土田有未、西野優希、みしゃむーそ、ワタナベミノリ
公演詳細
とびきりのオシャレをして、劇場へ出かけよう。
ちゃんと着ないと白い目で見られたり逮捕されたりするのに、細かいルールはあまり教えてもらえない、お洋服をはじめとした「ファッション」という謎の概念。
そんな「ファッション」をテーマに創作した作品を偶然にも持て余していた3団体がたまたま一堂に会して上演する企画、それが「ミセスフィクションズのファッションウィーク」です。1度のご来場で3作品が全部楽しめます!ちなみに公演タイトルにした「ファッションウィーク」というのは、モデルさんが最新作を着てランウェイを闊歩する、日本ではコレクションと呼ばれるファッションショーの海外での呼び方だそうです。超カッコイイと思って付けました。ファッションのセオリーなんて小難しくて苦手ダナーとポロっとこぼしてしまう方も、マメに服屋さんに通っては何時間もコモリがちやサカイ(関西弁)というスーパーラヴァーズな方も、3団体の持つカラーのギャップがラフに楽しめるグッドイナフな良品をイッセイにD&G(出来るだけ&がんばって)お届けします。楽しいイベントなんてザラにある+4℃のこの夏に、高感度でオメガ高い皆様のごヨウジの隙間に捻じ込んでもらえたら嬉しいです。欲をいえばポールもジョーもコシノもヒロコもみんなお誘いあわせの上、999.9回~20471120回くらい来てもらえると嬉しいです(全9ステージ)。
3メゾンが楽しく健やかに送る魅惑のサマーコレクション。もちろんドレスコードなんてありませんが、ちょっとウキウキするようなお気に入りの一着を選んで是非劇場へお越しください!
公演形態
3つの団体が「ファッション」をテーマに創作した作品を一度に上演するオムニバスイベント
なかないで、毒きのこちゃん『ハオちゃんはデートです。』
作・演出:鳥皮ささみ出演:岩原正典、桑田佳澄、小関えりか、武田佳奈、土田有未、西野優希、みしゃむーそ、ワタナベミノリ
日本のラジオ『浴室にて改』
作・演出:屋代秀樹(日本のラジオ)
出演:永田佑衣、日野あかり、古屋敷悠、米田ひかり、渡辺実希
声の出演:安東信助、沈ゆうこMrs.fictions『およそ一兆度の恋人たちへ』(『ウル〇ラマンP〇ADA(仮)』を改題)
出典:Mrs.fictions http://www.mrsfictions.com/
作・演出:中嶋康太(Mrs.fictions)
出演:大宮二郎、岡野康弘、紺谷凪乃、齋藤碧、根本珠里
作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
なかないで、毒きのこちゃん『ハオちゃんはデートです。』
残念ながら配役表を見た瞬間にストーリーがある程度分かってしまう系の短編作品。ちょっとキャラ多すぎて冗長に感じたのでもう少しテンポよく展開してくれると観やすくなったと思う。ラストのダンスシーンで女性陣を差し置いて誰よりも振りが確り入っていて動きにキレがある岩原正典に一番笑った。
日本のラジオ『浴室にて改』
久々に日本のラジオの”分からなさ”にあてられた感じがする作品。”棒”でたたく、のくだりで中毒になりそうになった。あまりにもしつこくて、思わず観ているこっちも”棒”って言われて右手挙がるかと思った。古屋敷悠・渡辺実希ご夫妻の競演を初めて観るのがこの作品というのもインパクトが強烈。
永田佑衣の不安定で微妙に呂律が回っていない感じと米田ひかりの物凄く作り込んだ感じの美声によるセリフ回しと作品を重ねる毎に認識が深まる日野あかりの艶(つや)のある感じが、元々は同一人物という無茶苦茶な設定も印象的。
Mrs.fictions『およそ一兆度の恋人たちへ』
元々の題名である『ウル〇ラマンP〇ADA(仮)』の方がインパクトもあって分かりやすい気がするが、流石に真っ直ぐ過ぎるので改題されたのだろう。笑いとシリアスのバランスが絶妙で、それを成立させる重要な要素としての岡野康弘の抜群の表現力と出オチの帝王(だと勝手に思っている)である主宰の今村圭佑(今回本当にラストワンシーン数秒の出番で配役表にクレジットすらされておらず、ウルトラ〇ンPRA〇Aなので顔も出していないが、出てきた瞬間に今村圭佑と確信させられる。)が本当にMrs.fictionsらしく心震えた。
そして、いつものように何故Mrs.fictionsに?というような美人である紺谷凪乃を呼んでくる不思議さである。どんなコネクションを持っているのだろう?『伯爵のおるすばん』の相楽樹とか『花柄八景』の前田悠雅とか、意味が分からないキャスティングの力があるのが謎。紺谷凪乃は、イトーカンパニーの所属とのことで『伯爵のおるすばん』のサンモールスタジオで相楽樹を観た時の感覚を思い出した。
出典:Mrs.fictions http://www.mrsfictions.com/
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