出典:小松台東 https://www.komatsudai.com/
おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2024/05/31(金)~2024/06/09(日)
劇場:三鷹市芸術文化センター星のホール
脚本・演出:松本哲也
出演:瓜生和成、今村裕次郎、松本哲也、五十嵐明、尾方宣久、佐藤達、吉田電話、関口アナン、依田啓嗣、土屋翔、竹原千恵、平田舞
あらすじ
缶コーヒーを買って現場に向かう。AM ラジオしか聴けない軽トラ。酔っぱらったら山谷ブルースを唄い泣く。社長が入院した。作業着が俺たちの正装。弁当食ったら日向で昼寝。社長が死ぬかもしれない。初めての給料で食ったのは寿司。 二班に分かれて社員旅行。みんなで撮った記念写真。小指と親指を立てる。社長は小指と人差し指を立てていた。みんなで笑った。俺たちがデンギョーのデンコーだ。
全編宮崎弁で贈る、労働者の物語。
出典:小松台東 https://www.komatsudai.com/
作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆★★
初演が2013年と10年以上前の作品の再々演(再演は2021年)ではあるのだが、小松台東の作風だからかあまり時代に流されて風化していない、というか、そもそも時代に取り残されている田舎(宮崎)を取り扱うことが多く、もともとそういった時代とのギャップを扱っているため、古い作品を観ている気がしない。
ちょこちょこ挟んでくる小ネタを宮崎弁で語らせる面白さもあり観ていて楽しいのだが、どうしても共感が自分の中に生まれてこない。電気工事という業界も、宮崎という土地柄(或いは、田舎社会)にも縁がなく、唯一近しい体験が勤めている会社のワンマン社長が突然退場したことがあることなのだが、別に劇中のように人情味あふれる魅力的な人物であったかというと、全然そうでもなくw小松台東の作品は、どうしても物語を眺めてしまう感じになってしまうのが難しいところ。でも、眺めているだけでも充分に楽しめる味わいがある。
俳優:☆☆☆☆★
瓜生和成
小松台東でしか拝見しておらず宮崎弁を喋っているところしか知らないため、ずっと松本哲也と同郷の人だと思っていたのだが、実は千葉県四街道のご出身とのことで、今更ながら吃驚している。それぐらい、宮崎弁が沁み込んでいる演技だった。
吉田電話
終演後に当パンを読んで岩切修=吉田電話と初めて認識した。吉田電話自体は小松台東でもクロムモリブデンでも何回も観ているのに全然気づかなかった。
まとめ
三鷹市芸術文化センターでの小松台東の再演は安定の面白さである
出典:小松台東 https://www.komatsudai.com/
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