出典:日本のラジオ https://razio.jp/
おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2024/03/15(金)~2024/03/19(火)
劇場:新宿眼科画廊
脚本・演出:屋代秀樹
出演:安東信助、加糖熱量、こばやしかのん、沈ゆうこ、神藤さやか、日野あかり、松浦みる
あらすじ
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出典:日本のラジオ https://razio.jp/
夢をみました
抱いたおくるみのなかにへびがいて
私のちぶさからちをすうのです
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さんだ薬品創業者、山田阿斗里の先祖である江戸時代の藩医、山ン田太郎左衛門は、流行り病に苦しむ民のために、その実子の肉を特効薬として、患者に与えました。
太郎左衛門親子の挑戦や自己犠牲の精神は、創業百年を超えた今なお、健康への不安を抱える患者様への奉仕の心として、さんだ薬品の企業理念に受け継がれています。
さんだ薬品では専門の薬剤師が、患者様の体質、環境、血脈に合わせて、とくべつな生薬を調合してお届けいたします。
すべてはかんじゃさまのけんこうために。
怪(かい) が 業(ごう) をよび 業(ごう) が 怪(かい) をうむ みじかいおはなし
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作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆☆★
怖い話である。ただ、急に大きな音とか照明の変化とかでびっくりさせるやつ(ジャンプスケア)とかではない。これは、定義によるので正しい表現なのか分からないが”ホラー”というというよりは”怪談”という感じがした。(ホラーとスリラーとサスペンスと怪談と怪奇などに明確な定義を個人として持っている訳ではない)
全編通して禍々しい感じがあるのと、通常の物語では違和感や辻褄が合わなくて意味が分からない、と文句を言いたくなる”論理の隙間”が、ホラーの論理とでもいうのだろうか、観ている側が勝手に穴埋めして勝手に怖くなっていくような、きっかけとなる描写やセリフが織り込まれていて、そういう”行間の埋め方”が得意で好きな人ほど、物凄く”エゲツない”物語に自動的に仕上がっていくような作為といか、”遊び”みたいなものがある(気がした)。
普通にちょっといや~な気持ちになりつつ、”巧い”と思いながら観てしまう、ホラーが得意ではない自分がそこにいたりする。
俳優:☆☆☆☆★
沈ゆうこ
語り手として、出ずっぱりでストーリーテリングしているのだけど、ちょいちょいストーリーの中に出たり入ったりするのが面白かった。淡々とほぼ一本調子で話しているのが、逆に終盤怖くなってくる。
日野あかり
出ハケ中でもずっと顔面ピクピクさせているのが怖すぎる。昨年観た『紫にリボン結び』のイメージが強すぎで、オープニングで日野あかりと認知するのに時間がかかるほど別人(当たり前
安東信助
”メンチさん”のくだりで笑ったものの、あとになって笑えないような気がしてきたのだが、受け取り方合っているのだろうか。。。色々な意味て不思議な物語に不思議とフィットする俳優。
こばやしかのん
はじめまして(初見)の俳優さん。ちょっと言語化しづらいのだが、なんか気になった。気になる演技をしていた気がする。。。(シーンが出てこない
まとめ
1時間ちょっと(75分)でコンパクトに観やすく怖かった。他では同じような体験が出来ない独自の演劇体験をくれるのが日本のラジオ
出典:日本のラジオ https://razio.jp/
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