【演劇観てきた感想】劇団娯楽天国『メタ・バースデイ』

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出典:劇団娯楽天国 https://gorakutengoku.com/

おすすめ度:☆☆☆☆★
公演期間:2023/11/15(水)~2023/11/19(日)
劇場:ザ・ポケット
脚本・演出:小倉昌之
出演:高畑加寿子、鷲巣知行、沢井エリカ、吉田雄亮、新木真利子、山王弥須彦、奥村美紀、梨本りえ、遊佐明日香、ジンギスカン澤田、屋鋪日向、渡辺亘、奥澤直人、古田大瑶、伊藤由子、小倉昌之

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あらすじ

は?…アイツ生きてるのに葬式やンの!?

男は病をきっかけに「生前葬」をすることにした。一度ケジメをつけて
人生を見直そうと自分のお葬式を企画したのだが、男の意図を
勘違いした周りのパリピな人々はイベントを楽しく愉快に
盛り上げ、厳粛なお葬式がカオスに。しかもそこへ本当の
お葬式と間違えた人たちが男に別れを告げに来て…

果たして「生前葬」は無事に執り行われるのか?
そして男は新たな人生を踏み出せるのか!?。
劇団娯楽天国がアフターコロナにお贈りする、
笑っちゃうけど少し切ない
”エキサイティング・フューネラル・コメディ”
お楽しみに!

出典:劇団娯楽天国 https://gorakutengoku.com/
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆★

老舗劇団だけに堅実な演出とテキストなので”外れ”はない。若干の既視感がどうしても出てしまうが、そこは演者の巧さでカバーしている。何作品か観ているが今までよりコメディの要素が若干抑えられていて、シリアスで泣ける要素が多くなっている。そのためなのか結構大胆な伏線回収を仕込んでいるのは新要素な気がする。エンターテイメントとしての演劇に特化しているところはブレておらず万人が楽しめるツクリなのは流石のキャリアだと思う。

俳優:☆☆☆☆★

沢井エリカ

キャラが濃ゆい集団の中で一番”普通”な生活を送っている長女を演じる難しさ。本当に普通だと存在感消えてしまうし、かといって役柄としては悪目立ちできないという難しさを巧みに捌いている印象。演出の意図に正確に応える演技が出来ないと難しい役柄を好演。

梨本りえ

出オチかと思わせるほどに”艶”を全面に押し出してくるキャラ造形が笑えるのだが、それが成立するだけの雰囲気(色気)を役者がそもそも持っていないといけないくで”そういうもの”を持っている俳優。

奥村美紀

ヤバい”思想”に目覚めて大学中退している次女なのだが、その変化の前の不幸な状況が全く伺えないのが逆に妖しい。バチっとヨガのポーズを決められるあたり、俳優として日々鍛錬しているのであろうな、というのが透けて見えてくる。

吉田雄亮

印象としてはど真ん中の主役を担うことが多い気がするが、今回は確りと脇を固めている。ちょっと頼りない、チャラい長男を好演。スラップスティックコメディを地で行くような棺桶のシーンでのドタバタぶりは笑った。かめはめ波と魔貫光殺法を客席に撃ってたと思う。

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まとめ

忙しい時はこういう分かりやすい笑って泣けるガッツリとしたエンタメ系の作品の方が救われる

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出典:劇団娯楽天国 https://gorakutengoku.com/

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