【演劇観てきた感想】カリンカ『エアスイミング』

3.5
アイキャッチ画像 演劇

フライヤー画像

出典:カリンカ https://karin-ka.jp/

おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2024/02/28(水)~2024/03/03(日)
劇場:小劇場楽園
脚本:シャーロット・ジョーンズ
演出:堀越涼
出演:小口ふみか、橘花梨

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あらすじ

一九二〇年代イギリス、
精神異常の烙印を押され、収容施設に収監された二人の女。

社会から孤絶した彼女たちは、
<想像力>と<声>を頼りに、生き延びようとする。
排他的で不寛容な時代に絶望の淵で出会った二人が、
1日1時間だけのもうひとつの人生を泳ぐ。

出典:カリンカ https://karin-ka.jp/
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆★★

癖がある変形劇場の楽園(柱が劇場の真ん中にあってL字型)ながら、シーン毎の演出は流石の堀越涼である。セリフが途切れることがない100分以上の二人芝居をテンポ良く展開し、二人の俳優の力量を如何なく発揮させる手腕はお見事。

が、底にあるテキストがどうしても馴染まない。海外戯曲ならではの意味の分からない固有名詞の連発、且つ、当時の社会情勢についても理解がないので、どうしても振り落とされしまう。女性二人の二人芝居で100分以上ある日本の戯曲って、確かに観たことがない気がするので、創るのが難しいのだろうな、と感じた。

俳優:☆☆☆☆★

テンポの速い展開でセリフも尋常ではなく多い、しかも、意味の分からない固有名詞連発の海外戯曲で100分以上。にもかかわらず、噛まないどころか淀みなくラストまでクオリティが落ちることなく演じきる二人の俳優。物凄い稽古量が想像できる完成度と熱量だった。

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まとめ

素晴らしい俳優の演技を観れたのだが、日本の戯曲でもっと観応えのある女性二名キャストの二人芝居があれば、更に凄いものが観れた気がする。

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