【演劇観てきた感想】カガミ想馬プロデュース 『売春捜査官』

3.5
アイキャッチ画像 演劇

フライヤー画像

出典: カガミ想馬プロデュース 公式X https://twitter.com/kagamisouma

おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2024/04/17(水)~2024/04/30(火)
劇場:サンモールスタジオ
脚本:つかこうへい
演出:カガミ想馬
出演:シミズアスナ、NPO法人、直井よしたか、名倉周

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あらすじ

木村伝兵衛部長刑事は東京警視庁でただ一人の女性捜査官として事件を解決してきた。そこに熊田留吉刑事が八王子から赴任してくる。二人は昔、恋人同士だったが、熊田は伝兵衛に裏切られたと思い恨んでいた。伝兵衛の部下の万平は、同性愛者であることを故郷の両親に打ち明けられずに悩んでいた。それぞれの異様な思いが渦巻く捜査室に、幼馴染の山口アイ子を殺害した容疑者・大山金太郎がやって来る。また、大山とアイ子の故郷、長崎県五島の先輩、在日朝鮮人の李大全も自殺していた。閉鎖的な男性社会で生きる弱者を、女伝兵衛が激しく熱く励まし、勇気づける。

出典:北区AKT STAGE http://aktstage.com/past-stage/
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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆★★

基本的につかこうへい作品があまり好きではない。口立てだからだと思うが、ストーリーが破綻していて、矛盾が酷く納得し難いセリフに気持ちが引っかかってしまう。その分、熱量は凄まじいものがあることは認めるし、今作も熱量は本当に半端なかった。つか作品らしく、熱量で押し切られた感はある。

演者全員シャウト(というか、がなり立てている)し、無茶苦茶早口にまくし立てるシーンばかりだが、流石というか断片断片では胸を打つシーンも多く、矛盾を無理矢理押し込めれば泣くかも知れない(個人的には矛盾が気になるので泣けない)。

俳優:☆☆☆☆★

シミズアスナ

そもそも『売春捜査官』の木村伝兵衛をシミズアスナ、というのがナイスキャスティングだなと思ったのが観劇のキッカケなので素晴らしい活躍に満足。ただ初日なのに、ちょっと喉を傷めているのではないか?と感じさせる発声だった。あれだけ熱入れて叫んでいれば多少掠れるのも不思議ではないが心配である。

NPO法人

PMC野郎で何度もお観かけしていたが、調べたところ実に6年ぶりに演技を拝見した。(芸名が芸名なので検索が微妙だが5年は観ていないことは確実)相変わらず安定感抜群の俳優でバランスの良い演技をされるのが印象的。小道具でちょっとトラブっていたように観えたが演技を崩さずに乗り切っていた。

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まとめ

つか作品は熱量が全て、ということが良く分かる。皆さん”熱演”というより”力演”というのがしっくりくる。

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