出典:やみ・あがりシアター http://yamiagaritheater.jp/
おすすめ度:☆☆☆✬★
公演期間:2024/05/01(水)~2024/05/06(月)
劇場:北とぴあ ペガサスホール
脚本・演出:笠浦静花
出演:奥山樹生、梶川七海、加瀬澤拓未、加藤睦望、小嶋直子、小林義典、三枝佑、笹井雄吾、佐々木タケシ、サニー、さんなぎ、冨岡英香、二宮正晃、波世側まる、森田亘、湯浅くらら
あらすじ
喫茶店に入ると、憧れのあの娘が待っている。
彼女とデートできるなんて夢のようだ。コーヒーを頼んだら、たちまち沈黙。
なにか話さなきゃ。そうだ、映画。
これからいっしょに観る映画はとっても面白いんだ!
念のためさっき観てきたんだけどね。
「フィクショナル香港IBM」、すごいSF映画さ。
キャラクター、ストーリー、驚きのラスト!
全部詳しく説明していると、
なんだか彼女の顔が曇っていくような・・・。
なにか変なこと言っちゃったかなあ。これからのことをすべて知っていても、もう一度選んでくれますか?
出典:やみ・あがりシアター http://yamiagaritheater.jp/
さあ、二人のための、電脳都市へ。
作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆★★
「ネタバレ」をテーマとしていると銘打っているだけあって、いきなり劇中映画『フィクショナル香港IBM』の全開ネタバレからスートリーガ始まる。その後、何度も似たようなシーンが繰り返されちょっと食傷気味になる。何か仕掛けがあってなのだろう、と観ていて分かりはするのだが…結果、ラストの15分ぐらいのシーンのために100分間も前振りが続いているというのが、最後に分かるのだが、最初から分かっていないと耐えられない部分がある。感覚的にはシベリア少女鉄道を観ている感じに似ているのだが、まさかそういう構造とは思っていないので結構ツラい。しかも”それ”を意図している訳ではなないのだろう。”シベ少”の初見時のような震えるような解放感、みたいなものは感じなかった。
相変わらず、非常に多くのキャストを上手く捌きながらストーリーを展開させていくのは巧みで、チープになりがちなキャラの中身が入れ替わる演出も楽しめはした。が、場面のループと共に、色々なところで冗長に感じる描写が多いのが気になる。ヤマダのセリフを吐くスピードがフィクショナル香港のリソース不足で異常に遅いとか、”隙間”に入るための踊りとか、リセットのアクションとか、別に何度も観せなくても良いのに…とリアルタイムで観ていてイラっとしたので、今作が自分にはちょっと合わないのだろうと思う。
俳優:☆☆☆☆★
加藤睦望
作品ごとにガラッと変わる印象に毎回驚かされる。舞台に出てきたときに”あれっ?この人って加藤睦望だよな?”ってなるのが凄い。小劇場の距離感で2作品連続でそう感じさせるなる俳優は、今のところ彼女ぐらいしかいない。残念ながら食む派が公演中止となり、客演の姿を拝見するのはもう少し先になりそう。
さんなぎ
『濫吹』に続いてやみ・あがりシアターでは、結構ぶっ飛んだ役をキャスティングされる様子。キャラクターが確り通っていて、作品に欠かせない要素を任せることが出来る俳優なのだなという印象。
まとめ
今作はちょっと合わない部分があったけどやみ・あがりシアターは次も観に行く
出典:やみ・あがりシアター http://yamiagaritheater.jp/
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