出典:ユトサトリ。 https://yutosatori.amebaownd.com/
おすすめ度:☆☆☆☆✬
公演期間:2024/09/11(水)~2024/09/16(月)
劇場:小劇場楽園
脚本・演出:大竹ココ
出演:石澤希代子、大原富如、菊地奈緒、佐藤美輝、和愛、宮﨑優里
あらすじ
上司の結婚式を間近に控え、オフィスで余興の練習をしている女性社員3人。
軽いノリで好きな人をバラされた主人公(ほたる)は余興を辞退すると言い出してしまう。なんとか機嫌を取り戻してもらおうとあの手この手を尽くすメンバーの説得空しく、年齢不詳のチームリーダー、会社に来ては煎餅ばかり食べている税理士、さらには結婚する上司も巻き込み議論は激化してしまう。
——いいな、お前らはスッキリして。
ユトサトリ。の代表作?! 一幕ワンシチュエーション、女性キャストのみのバチクソ会話劇。
出典:ユトサトリ。 https://yutosatori.amebaownd.com/
作品の感想
あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意
演出・脚本:☆☆☆☆★
会社の休憩スペースで繰り広げられるワンシチュエーション会話劇。物語の進捗に合わせて登場人物のそれぞれの”秘密”が開示されていく流れから終盤のクライマックスに持っていく展開力は非常に良かった。ただ、もうちょっと”笑い”の部分でセリフのキレがあればより楽しめたと思う。ラストに持っていくために、前半がどうしても”もっさり”した展開になってしまう部分があり、もう一段階笑わせてもらうと、よりラストが際立ったような気がする。
華道の資格とか(仰々しかったので池坊の資格なのかな?)細木数子の六星占術とかは、できれば当パンに用語集とか作ってもらえると入っていける部分がもうちょっとあるような気もする。”山本”の流派は草月流のことなのかな?とか、水星人マイナスはリーダー気質だよな、とかがギリギリ分かるレベル。細木数子の六星占術って、ユトリ・サトリ世代でも知っているのかとちょっと驚いたりはした。
俳優:☆☆☆☆☆
大原富如
クライマックスシーンが非常に素晴らしく、感情の発露がクリアでちょっともらい泣きしそうになった。あのシチュエーションを観ていて泣きそうになることがほとんどないので、自分でもちょっと驚くほど。そして、フライヤーの表紙が彼女だという事に開演してから気付いた。ずっとAI画像だと勝手に思っていた。これにも本当に驚かされた。宣伝美術とカメラマンも凄い。
石澤希代子
再演で彼女をキャスティングした演出と良作を見極める俳優の嗅覚がうまいことシンクロしたように感じる。違和感のないキャラクターの造形が会話劇のリアルさを充分に引き出していて作品の完成度を高めていた。
佐藤美輝
何度か拝見していたのにずっと”同じ俳優さん”だという認識がなかった。今回やっと全部つながった感がある。思った以上に観てた。次は大丈夫だと思う。(何が?)
まとめ
劇団初の再演という事で作品への自信が伺える出来映え。次作もタイミングが合えば。
出典:ユトサトリ。 https://yutosatori.amebaownd.com/
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