【演劇観てきた感想】ムシラセ『ナイトーシンジュク・トラップホール』

3.0
アイキャッチ画像 演劇

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出典:ムシラセ http://mushirase.net/

おすすめ度:☆☆☆★★
公演期間:2024/07/16(火)~2024/07/21(日)
劇場:新宿シアタートップス
脚本・演出:保坂萌
出演:渡口和志、高野渚、和泉宗兵、藤尾勘太郎、大野瑞生、永田紗茅、辻響平、佐藤新太、瀬戸ゆりか、つかてつお、菊池美里、渡辺実希、元水颯香、有薗芳記

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あらすじ

内藤新宿 馬糞の中で あやめ咲くとは しおらしや

明け方三千世界の鴉がカーカー鳴く街で、ゴミに埋もれた女の子を拾った。
いつだって楽しくなさそうな彼女は、体を売ってホストに貢いでいるらしい。
僕はまだ何者でもなくて、北斎とその娘と蔦屋重三郎とかいう有名な編集長に怒られてばかりだから、あの子を助けてあげられない。
夢がグニャグニャ入り混じって手に残るのはゴミばかり。

東海道五十三次を描く前の歌川広重とポイ捨てされる飯盛女。
これは僕以外のことばかり愛してる、ゴミみたいに美しいあの子とのお話。

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作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、若干ネタバレを含むため閲覧注意

演出・脚本:☆☆★★★

正直、合わなかった。何故歌川広重なのか、何故現代に江戸時代を投射させているのか、設定に納得度がほぼなく、まるで世界観が入ってこない。こうなると入り口で躓いた感じである。これまでに観た作品では、登場人物の多さを上手く捌いていると感じていたのに、今作では登場人物の多さが邪魔に感じる。また、ボーイミーツガールとしては中途半端だし、創作に関する痛みは前作『眩く眩む』に及ばないし、死に関しては『つやファン』や『瞬きと閃光』の方が刺さった。という、感じになってしまう。

シアタートップスならでは、という演出のようだったが、やみ・あがりシアター『濫吹』でのシアタートップスでの舞台の使い方の衝撃には及ばないし、劇中に外扉開ける演出は、OFFOFFシアターで観た『鶴かもしれない2016』の驚きを知っているので新鮮味がない。一つ噛み合わないと観る側がこうなってしまうのも演劇ならではという感じがする。

俳優:☆☆☆☆★

藤尾勘太郎

『眩く眩む』の神崎玄から繋げての葛飾北斎という事で、神崎がハマリ役だったこともあり独特な存在感と天才性をそのまま出している感じだった。

和泉宗兵

来年の大河ドラマの主人公でもある蔦屋重三郎。随分とたっぱのあるイケオジが演じているなと思ったら、2.5次元でもご活躍の俳優さんでした。しかも、スーパー戦隊出身。舞台映えするという言葉が似合う。

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まとめ

好きな劇団でも全部が全部面白いと感じるとは限らないのも観劇の醍醐味

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